最近、私たちの業界であるインターネットサービス分野について、地域的な分布を調べる機会があって、やっぱり東京一極集中が顕著だなと改めて感じているんです。データを見ると、全国のIT企業の約40%が東京都に集中していて、神奈川、大阪、愛知と続くものの、その差は歴然としています。
東京にこれだけ企業が集まる最大の理由は、やはり人材とネットワーク効果だと思うのです。実際に感じるのは、優秀なエンジニアやデザイナー、マーケターが東京に集まってくることで、企業同士の競争も激化するし、逆にコラボレーションの機会も増える。渋谷や六本木、品川あたりを歩いていると、至る所にスタートアップのオフィスがあって、偶然の出会いから新しいビジネスが生まれることも珍しくない。総務省の「情報通信業基本調査」を見ても、従業員数300人以上のIT企業の約60%が首都圏に本社を置いているデータがあります。
ただ、最近は地方でも面白い動きが出てきているのも事実です。福岡市は「スタートアップ都市宣言」を出して積極的に支援策を展開していて、実際にサイバーエージェントやLINEが開発拠点を設置している。札幌もゲーム業界では存在感を示していて、特にモバイルゲームの開発では東京に負けない実力を持つ企業が多い。沖縄なんかも、IT津梁パークを中心にコールセンターやシステム開発の拠点として成長を続けています。
注目すべきのは、リモートワークの普及で今後この構図が変わる可能性があることです。コロナ禍を経て、多くの企業がオンラインでの業務に慣れたことで、必ずしも東京にいる必要がなくなった。実際、僕の知り合いでも地方に移住しながら東京の案件をリモートで受けている人が増えている。地方自治体も移住促進策を強化していて、長野県や徳島県のように積極的にIT人材を誘致している地域もある。これからの5年、10年で、インターネットサービス業界の地域分布がどう変化していくか、本当に楽しみだと思っています。
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